【最終回】民衆の敵【藤堂と莉子ちゃんは結婚したの！？智子は衆議院議員に☆】

佐藤智子

篠原涼子

藤堂誠

高橋一生

犬崎和久

古田新太

小出未亜

前田敦子

岡本遼

千葉雄大

園田龍太郎

斎藤司（トレンディエンジェル）

若宮寛

若旦那

望月守

細田善彦

莉子

今田美桜

・

河原田晶子

余貴美子

・

前田康

大澄賢也

佐藤公平

田中圭

平田和美

石田ゆり子

第10話

　身に覚えのない不正献金疑惑、ニューポート計画反対などにより佐藤智子市長（篠原涼子）の人気は急落。ついには“民衆の敵”というレッテルまで貼られることに…。平田和美（石田ゆり子）は前の市長、河原田晶子市長（余貴美子）を追いやったのも今回の件も、あおば市に奇妙な風が吹いているからだと智子に告げた。そして、和美はニューポートを作りたがっているのは犬崎和久（古田新太）ではなく、藤堂家ではないかとの疑いを持つ。しかし、智子は藤堂誠（高橋一生）は味方だと信じていた。
　和美が誠に呼び出される。誠は犬崎会派、政務活動費の領収書コピーを大量に持ってきていた。不正流用の証拠として犬崎を告発することで、富田恭一（渡辺いっけい）の証言を引き出したいという誠。和美は領収書の裏取りに動き出す。

智子は富田に電話し続けるのだが一向に通じない。その頃、富田は犬崎の事務所にいた。犬崎は智子のリコールに必要な署名の不足分を問う。若宮寛（若旦那）が答えると、犬崎は不足分を金で解決しろと命令した。
　次の日、智子のもとに富田がやって来た。智子が証言を依頼すると自分には何の得もないと富田。富田は子供の教育のために金が必要だと訴える。そして富田は、自分を責める前にこんな世の中を責めてくれと言い放ち去った。
　智子のリコール署名が規定人数に達し、住民投票の日程が決まった。井上（菅原大吉）とニューポート建設予定地を歩いていた智子は、あるものに目が留まって…

感想

民衆の敵は犬崎でも藤堂でもなかったあああああああ！！

とうとうドラマが終わってしまいました…

選挙に行こうぜ！！ってのがこのドラマの大きなテーマなんでしょうか。

「民衆の敵は一人ひとりの無関心です」

智子が言っていましたね。

不正献金疑惑は、和美さんが犬崎の不正献金疑惑を新聞一面で報じ、犬崎の犬冨田が証言をしたことで冤罪を証明できました。

そして気になるニューポート建設、その陰で計画がひっそりと進んでいたのは日本中の産廃を受け入れる産廃処理場の建設でした。

どこの自治体も受け入れたがらない産廃を受け入れると、国から多額の寄付金が出ます。それがあればあおば市も潤うという仕組みです。

ですが民衆にはそれを知らされていません。「それっておかしいじゃない！」という智子。

藤堂はニューポート建設に賛成でした。

「民衆は政治家の言うことに耳を貸さない、聞くことを放棄しておきながら、後になって「聞いてなかった」って言う。選挙にいかない、政治に無関心な民衆を導くためには本当のことを言わない方がイイこともある、独裁政治もアリだ」

「選挙は民衆の権利である。国は主権在民（国家の主権は国民にあるということ）であるのに。民衆を馬鹿にする政治家が嫌なんだったら、そんな人間に政治をさせなければいい。民衆にはそれを選ぶ権利がある、それを放棄しておきながら「世の中おかしくないですか」ってそっちの方がおかしい。」

「誰も犠牲にせず、何の犠牲も払わないなんて不可能です、最小限の犠牲で最大限の幸福を実現するべき」

「おかしい」というのは簡単。きれいごとだけじゃダメ。多数を守るために少数を切り捨てる厳しさも持たなければならない」

智子は

民衆のことを馬鹿にしている、「みんなの幸せのために１人を犠牲にするなんておかしい」という主張。

「いつも切り捨てられてきた側の人間であるから、気持ちが分かる。切り捨てられてるっていう人の後ろには声すら出せない人がいる。毎日のご飯を食べて行くだけで精一杯で切り捨てられてるって気づいてない人だっている。賢くなる機会すらなかった、声の上げ方すら分からない。そういう人たちを守っていくのが自分の役割だ、そういう人たちにこそ政治の支えが必要。」と。

智子の主張を聞き「あなたの意見はよくわかりました、それが市長の判断ですもんね。ですが1人のシアワセのためにみんなを犠牲にするっておかしくないですか！？」と藤堂は反論します。

黙る智子に藤堂は言います。

「どちらが正しいなんてそんな単純な話ではありません。きっとお互い正しい。あなたはあなたが思う政治をやればいい。僕は国政へ行ってみんなの幸せを選びます。…あなたは？」

智子は一生懸命考えましたが、ニューポート建設については自分で決めない、と決めます。

市民に、議会に来てもらい話し合いをしましょう！というのです。

最初は数人だった議会も回数を重ねるに連れて、人があふれるほどになりました。

智子は議会で高々に言います。

「いいですかみなさん、私たち一人ひとりの無関心が積み重なって結局は一部の人間だけが得をする、そんな世の中になってしまうんです。あとになってあれ？おかしいなと思ったって遅いんですよ。

民衆の敵は外にいるわけではありません、ひとりひとりの無関心、それこそが民衆の敵なんです。」

だから選挙に行きましょう！

本当に国を変えることができるのはあなたの１票なんですよ！！

たぶん、このドラマはそこが言いたかったのだと思います。

智子に「選挙のときにあれ、本当のこと言っているの？？手のひら返す人だっているじゃない」と聞かれた藤堂さんも言っていましたね。

「だからよく聞いて、よく見極めて、そんな議員に政治をさせたらダメなんです。ひとりひとりが自分でしっかり後悔のないように選択するんです。」

選挙権が18歳から与えられるようになりました。

無関心ではいけない、自分が選択するのであるという意識をしっかりもって投票に行ってほしいですね。

MIYUも子連れで選挙に行ってますよ！

藤堂さんは国政へ？？

藤堂さんは昔、父親がある法案を強行採決したことがあったそうです。その時に「愚かな民衆を導くためには独裁政治しかないときもある」と民衆を愚弄するような言葉を言った父親。その時は言い返せなかった。民衆のための政治だという理念を忘れてはいけない、と思ったのだが高校生の藤堂さんは諦めて言い返せなかった。

「佐藤さんは僕が諦める前の僕なんです、だからずっと見てきたんです。もし、高校生のころあの父の言葉を聞かずに政治家になっていたらあなたのような政治家になっていたのかも知れないと思うと目が離せなかった。」

なるほど、だからあんなに熱い視線を…！！

僕はこういう議員になっていたかもしれない、と思ったわけですね。

憧れ、そしてその憧れがどこまで通用するのかを見極めていた。

ただやっぱりそのやり方だと小さな町づくりがせいぜいだと思った藤堂は国政へ進出することを決めたんです。

国政に進出した藤堂さん…髪型をきっちりではなく莉子ちゃんと会うときのようにふわふわした感じのわたなべさんヘアスタイルになっていました。

…好き////